L'ORIGINE~フランス料理の源流~ 2010年04月20日

スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

珠玉の美食の館 トロワグロ兄弟

.20 2010 Les Freres TROISGROS(レ・フレール・トロワグロ) comment(0) trackback(0)
トロワグロ」それは、私の中で「最高の味」と同じ意味を持っている。
その言葉を口にする時、もう話さないではいなられない。極上の味がよみがえってくるのだ。


リヨンから専用バスで約1時間30分。
ロワンヌという田舎の駅に「トロワグロ」はあった。
それは3ツ星の美食の館という雰囲気ではなかった。肩の凝らない落ち着いた駅前のホテルであった。


ホテルに着き、一息ついた後、トロワグロのキッチンを見学させてもらった。
「未来のキッチン」と呼ばれているそれは、我々の想像をはるかに超えたものであった。
troisgros4

ぴかぴかに磨かれたキッチンは3ツ星レストランでは当たり前だが、それだけではない。
一方の壁が、開放的なガラス窓で外の緑が美しい。
そして、キッチンのテーマカラーはワインレッドである。
毎日モップで天井までも掃除するとの事。キッチンの火も電気が多用されている。
料理人であれば、この快適なキッチンで仕事をすれば、どれ程気持ちよく仕事に打ち込めるかは明白である。
日本のキッチンの発想と、まるで違う未来のキッチンの姿がそこにはあった。
皆、カルチャーショックで声も出ない。

兄のジャンは「ソースの神様」と呼ばれていた。
その物静かなまなざしと顔半分を覆っているグレーの豊かなひげとで、まるで哲学者の様な雰囲気を醸し出している。
弟ピエールは「肉の名人」として知られている。
丸々と肥った温厚な料理人で、温かく我々を包みこんでくれる。
troisgros2

夜になり、スーツに着替えて1回のレストランの席に着く。
やはり3ツ星レストランの緊張感はない。ジャンパーで食べに来ている人もいる。
ドアが開いて、花売りが入ってきた。あまりにも思いがけない情景に戸惑っていると、次には新聞売りも入ってくる。
ここは、まさに駅前ホテルなのである。

トロワグロで驚かされた事が、もうひとつある。
赤ワインが冷やされて出てきた事だ。
赤ワインは常温で楽しむという我々の常識は見事に覆された。
これは、彼らの父、ジャン・バチスト・トロワグロが実行していたもので、当時他の3ツ星レストランでは行われていなかった。
古いヴィンテージのものは別だが、トロワグロでは、赤ワインは大体12~14℃でサーヴィスされていた。
食事中のワインとしては、とても飲みやすかった事を覚えている。



スポンサーサイト
 HOME 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。